日本人は伝統的にお金儲けは悪いことだと考える節がありますよね。それゆえ、特にサラリーマンの人たちは本業の収入(給与)以外に副収入を持たなかったり、儲け話をさげすんだりしてしまいます。しかし、これって正しいのでしょうか?
もくじ
お金儲けを嫌う日本の教育システムが生んだ悲劇
僕は新卒から約10年間サラリーマンでシステムエンジニアをやってました。そこから副業や不動産投資に目覚め、35歳の時に当時勤めていた会社の倒産を機に独立して今に至ります。その時には別の会社に吸収合併される話があり「これまでの給料の3割減で良かったら全員再雇用するよ」ということでした。実はその当時、本業のサラリーマンとしての給与収入以外にアフィリエイト等の副収入があり、それは本業の収入を超えていました。またそれ以外に不動産の家賃収入もある状況でした。ですので当然会社を辞めることになったのですが、僕以外の従業員は大体8割くらいの人間が「年収3割減での再雇用」を選び、沈みゆく船に残る決心をしたのでした(^^;)。これってまさに日本の教育システムが生んだ悲劇ですよね。
いやー準備しておいて良かったです(笑)。本当に今でもそう思います(^^)。
冒頭でお伝えした通り、僕も伝統的な日本の教育システムで育ちましたから「お金儲け=悪」という考えは心の中に潜んでいました。しかし、今はそうではありません。お金儲けはガンガンやるべきなのです。
本来、お金儲けとは社会を良くする行為
不動産だろうが、カバンだろうが、マッサージだろうが、人がお金を出してものやサービスを買うとき、すなわち、サービス提供する側からすると売り上げが上がるときには、一つの普遍的な法則があるのです。それは、
「その商品に設定価格以上の価値がある場合にのみ人はものを買う」
ということです。
たとえば、あるカバンが1万円で売られているとしましょう。
これを購入する人は、そのカバンが1万円以上の価値があると思ったときにのみそのカバンを1万円で買うのです。
もちろん、詐欺的な手法を用いて販売するのとかはナシですよ。
こう考えると、どうですか?
まっとうな商売をする限り、売り上げがどんどん上がるというのは
「お金を出してでもあなたの商品がほしい!」
という消費者のニーズをどんどん満たしてあげている行為ということなんですね。
この瞬間にも世界中でどんどん生み出される様々な商品やサービスが「売り上げ」というものに形を変え、商売人たちによって世界中に運ばれて世の中を良くしています。
逆に、何をしても全然売り上げが上がらないというのはどういうことか?
それは、あなたの商品に設定価格ほどの価値はないということ。
商品に魅力がないか、もしくは本当は魅力がある商品なのにその魅力を十分に伝えられていないかのどちらかなのです。
独立したければ「売り上げ」を意識しろ!
より良いものやより良いサービスを生み出すには当然ながら手間暇もコストも掛かります。ですので、僕なんかはそんな素晴らしいサービスを提供するときにお金をいただくのは当然!と考えています(^^)。
特別に売り込んだり、嘘の広告を載せないと売れないようなものは、世に出すべきではないと思います。
もちろん、個人としても会社としても「売り上げを度外視してでもやるべきこと」というのは存在します。
例えば社会貢献にあたるものや、知的好奇心を満たすもの、つまりは「売り上げを上げる以上に意味」のある行為は別です。
サラリーマンから独立したい方は大勢います。
会社がつぶれない限り基本的に毎月一定以上の給料が支払われるサラリーマンという職種の方は、基本に「売り上げ=金儲け=悪」という日本の教育システムの呪縛に縛られる方が多いです。しかし、サラリーマンから独立するためには、どうしてもビジネスを立ち上げてこれまでの給与収入に代わり「売り上げ」を立てていかなければなりません。
せっかく十分に商売になる素晴らしいスキルや商品を持っているのに、「売り上げ=金儲け=悪」という呪縛のために羽ばたくことができず、サラリーマンを続けている方が大勢いらっしゃるのです。非常にもったいないですね。
こういう場合はぜひ、「売り上げ=社会貢献」であることを思い出して日々ビジネスに精進しましょう(^^)。
逆に売り上げが上がらずに悩んでいる人は、「あなたの商品はお金を出してでも買う価値がない」という市場からの一つのサインですので、みんながお金を出してでも欲しがるものにスパッと商品を変更するか、どうすればみんなが「お金を出してでもほしがるようになるか」を研究して商品をブラッシュアップしてましょう。